平成20年10月 ダイキ工業株式会社
九州工業大学/ダイキ工業株式会社/エス・エルテック株式会社/新日鐵高炉セメント株式会社
<アドバイザー>
ニッテツ八幡エンジニアリング株式会社/三菱化学エンジニアリング株式会社/太平工業株式会社
株式会社ユニペック/日産化学工業株式会社/株式会社環境開発
「塩害対策鉄筋防錆工法」
中性化又は塩害を受けたコンクリート構造物の寿命延長の為、亜硝酸塩を用いた鉄筋防食と、 埋込型枠を用いた断面復旧による構造物の維持を目的とした、環境に優しい補修、補強工法の開発を 目指したものです。
本実験では、実現場で損傷を受けたコンクリートの鉄筋防食、断面復旧、表面保護を行い、 寿命延長、 維持工法の効果の確認を行い、塩害を受けたコンクリート構造物の補修工法としての 適応の実用化を 目指したものです。
埋込型枠工法(大きく露筋している箇所) |
FRP貼付工法(多少露筋している箇所) |
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| (式)不動態被膜再生メカニズム | |
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| (鉄イオン) (亜硝酸イオン) (緻密な鉄の酸化物) | |
(図-1 周辺配置図)

施工実験を施す桟橋を目視にて調査します。調査は平成16年9月から開始し、
春季調査と秋季調査の年2回を基本としますが、必要に応じて追加調査を行います。
平成15年から平成18年まで年2回実施します。
| 事後調査 | 調査時期 | 事後調査 | 調査時期 | ||||||||||
| 春季調査 | 平成17年 春季 | 秋季調査 | 平成16年 9月 | ||||||||||
| 平成18年 春季 | 平成17年 9月 | ||||||||||||
| 秋季調査 | 平成15年 9月 | 平成18年 9月 | |||||||||||
| 撤去解体調査 | 平成20年 10月 | ||||||||||||
九州工業大学建設社会工学科 名誉教授 出光 隆

●モルタル供試体の形状

●試験結果

≪亜硝酸リチウムの拡散≫

呈色液塗布:茶褐色の部分が亜硝酸イオンの拡散域
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スラブの劣化
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スラブの劣化
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梁の劣化
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当該施設の劣化原因調査
圧縮強さ、塩害、中性化、ひび割れに関する調査を実施しました。
この結果、圧縮 強さ、中性化は問題なく、当該施設の劣化の主因は、一部アルカリ骨材反応も 確認されましたが、大半は「塩害」によるものと推定しました。
具体的には、当該施設の塩分量は、スラブ面で10~15(Kg/m3)、梁面で6~11(kg/m3) 確認され、 土木学会の鉄筋発錆算定限界値1.2(kg/m3)と、大幅に超える値でした。
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| 塩分による鉄筋の錆により、かぶり コンクリート70mmが脱落して欠損 | アルカリ骨材反応による骨材の亀裂 | アルカリ骨材反応による 黒色環(リム)の発生 |
(1)劣化度の判定
コンクリート構造物外観上の症状
①鉄筋腐食による幅0.5mm以上のひび割れや、かぶり部分の浮き、剥落などが著しく且つ、 鉄筋露出がスラブ部中心に多数みられる。
②コンクリートの圧縮強度は、現状で問題なく健全である。
③中性化については、進行が見られない。 ごく一部に5cm程度の中性化が確認されたが、これは代表サンプルにならない。
④鉄筋の腐食は、スラブ下筋で著しく、D13の断面積が40~100%の範囲で減少している。 腐食グレードはVを超えている。一方、梁部はかぶり部の剥落までのダメージに到達していない。 ハンマーで叩いてみても金属音の響きを確認できる。
⑤コアーサンプルの一部に骨材のアルカリ骨材反応が確認できた、水分、酸素の供給が続くと今後共この反応は継続すると思われる。特に、コンクリート表面部より雨水等の侵入が考えられるスラブ部については、鉄筋の腐食と併せて早急に対応が必要である。
(2)補修工法の選定
| ①スラブ下面の補修工法手順
埋込型枠加工取付(GMP板=7mm) グラウト充填 厚み70mm(エスエルグラウト :亜硝酸リチウム添加 対セメント量の3%) |
GFプロテクト工法 (断面修復工法)
鉄筋防錆 補強効果 アルカリ骨材反応抑制 |
| ②梁の補修工法手順
塩分対策モルタル 厚み5mm (スラグリード#25:亜硝酸リチウム添加対セメント量の10%FRPシートの真張り) |
FRP貼付工法(表面処理工法)
鉄筋防錆 |